2015年10月08日

Im Labyrinth des Schweigens

昨日、「顔のないヒトラーたち」を見て来た。
1963年のアウシュビッツ裁判に至るまでの実話を基にした話だ。
ナチスによる凄惨な行為が描かれる場面は無かったけど(ほんの少しだけ主人公が夢で見る程度)、被害者達の証言だけでも十二分に残虐さが伝わってきた。
PG12なのは、主人公のセックス場面があるからではなく、こちらが原因なんじゃないかと思うくらいにね。

しかし、1950年代後半までドイツの殆どの人達がアウシュビッツを知らなかったとは驚いた。
知っている人達も、あからさまに無かったことにしてたし。
戦争が終わって、復興が進んで、経済は上向きで、戦争を知らない世代も増えてきて。
主人公の若い検事も、終戦当時はまだ子供だった世代だしね。
これから明るい未来がやってくるって時に、過去の暗い歴史と向き合うってのは、まぁ、嫌だわな。
なんで今更・・・って、そりゃ思うわ。
だからこそ、自国の罪を認めて自国民で裁いてこそ真の誇りを取り戻せると決断し、嫌がらせにも屈しなかった主人公達には頭が下がるし、映画が終わった後、映画館のロビーでご年輩の男性が呟いた「日本にこれほどの事が出来るか」という言葉が印象に残った。

ところで、原題はタイトルに書いた通り「沈黙の迷宮の中で」なんだけど、これは邦題の方がしっくりくると私は思う。
本当にアウシュビッツで行われたことは同じ人間かと思うほど残忍なことばかりなんだけど、もし、私がナチスの一員としてその場にいなたら、同じことをするか、そのまま黙って見てるかのどちらかだろうって容易に想像できるから。
所謂、悪の汎用さ・・・と言い切っちゃうのは、ちょっと自信ないな。使い方、間違ってるかも。
ただ、本作を見る前に「ハンナ・アーレント」を見ておくと、より理解が深まるのは確かかと。
どちらもオススメです。特に、今、ね。
posted by どら at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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