2015年12月29日

The President

今日、『独裁者と小さな孫』を見て来た。
主な感想はTwitterに書いちゃったんで、ここには他のことなど。
※ツィートはこちら↓
https://twitter.com/dora3log/status/681752763227746304
https://twitter.com/dora3log/status/681754201068732418
https://twitter.com/dora3log/status/681755777921490945

まずは、冒頭の独裁者と孫が町中の明かりをつけたり消したりして遊ぶ場面。
なんか周の幽王と褒姒みたいだった。その後の展開も含めて。
ラストの方で孫が、町中の明かりを消したせいで皆何も見えなくなったから革命が起きたんだと言うんだけど、それが自分の無邪気な遊び心のせいだと分かっているのかどうか。
まぁ、子供に罪はないんだけどさ。

で、子供といえば、孫の遊び相手だった女の子は、どうなったのだろう?
孫は本当にその子のことが好きだったようだけど、周囲の大人達からしてみれば彼女は独裁者の孫にあてがわれた玩具の一つに過ぎないわけで。
家族と一緒に、どこかへ逃げたんなら良いけどねぇ。
しかし、その女の子と独裁者と関係のあった娼婦の名前が同じ「マリア」ってのは、わざとだろうね、多分。

それから、この作品、登場人物達に名前がない。
前述のマリアも娼婦の方は本名かどうか分からないし、そもそも主人公である独裁者と孫の名前も分からないのだ。
「大統領」とか「殿下」とかで通っちゃってるから。
一応、独裁者の方は「ダチ」(だったはず)とかいう名前、もしくは愛称が出てきたけども(ちなみに「ダチ」は孫役の役者さんの名前で、逃亡中の孫の仮の名前にもなっている)
だいたい、国の名前も不明だしね。
どうやらジョージア語で喋ってるようなので、なんとなく旧ソ連の国なのかなぁと思う程度。
じゃ、リアリティはないのかというと全くの逆なのはツィートした通り。
だからこそ、最後のファンタジーが希望に思えるわけだ。

逃亡中、独裁者は自分の内心を口にはしない。
海に向かう途中で出会った元政治犯達が自分の息子夫婦を殺害したグループの一員だと知った際に殴り掛りたい衝動を抑えたことや、村人達に捕まっても抵抗しなかったことを考えると、自分がしてきたことを後悔してるのかなって思うけど。
孫の命乞いもしなかったしね。
もし、彼が本当に改心するとしたら、それは村人達が理想主義者の言葉に従った場合だけだよね。
憎悪の連鎖は断ち切れるのか?
断ち切れない現実を監督は百も承知で問うている。
posted by どら at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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